実家の猫が亡くなりました。
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17歳と4か月ちょっとでした。
15歳を過ぎたあたりからどんどん老いが感じられて、実家に戻る度に「もしかしたらこの次帰ってくる時は会えないかもしれないな。」という気持ちでいたので覚悟は出来ていたといえば出来ていたのですが、一緒に成長しながら過ごした愛猫の死はやっぱり辛く、少し落ち込んでいます。
私が小学6年生の頃、片手に乗るくらい小さい時に初めて出会いました。
母の知り合いの血統書付きのアメショーとヒマラヤンの間に出来た雑種の子で、「私と同じハーフだね~」なんて冗談言いながら可愛がっていました。
3キロもない位の小さな体なのに犬と喧嘩しちゃうようなとても気の強い猫で、めったに自分から甘えたりはしなかったですが、だからこそたまに甘えて膝に乗ってきたりするとすごく可愛くてもったいなくて、動けなかったなぁ。
この猫と遊ぶのはもっぱら私の役目で、手にいつもひっかき傷を作りながら良く遊んでいました。
攻撃体制。このお腹に手をだすとガッチリロックされて噛む・爪たて・蹴るのフルコースです。この子に鍛えられたお蔭で猫の動きを封じるのが得意に。
普段呼んでもご飯の時しか来ないくせに、私が落ち込んでいると決まってどこからともなく現れて傍に座っていてくれたりする不思議な猫。
猫がそこまで気が回るとは思えないので何か偶然が重なってるんでしょうが、いつもすごく励ましてもらっている気分になりました。
沢山一緒に寝たし、沢山お腹もふもふしたし、睨み合いもしたし、明け方みゃーみゃー鳴いてうるさいなぁって思った事も沢山あったけど。
一人っ子の私には本当に妹のような姉のような、特別な存在でした。
先月約一年ぶりに実家に帰省すると、今まで食欲旺盛でぽっちゃりだったこの猫がガリガリで。
私の帰る2か月前位から食欲が激減していたらしく、この時体重もギリギリ2キロ届くか届かないか位。
今までうるさい位大きかったゴロゴロの音も小さくて、これはついに来る時が来てしまったのかなという思いで、なんとなく実家からあまり出られないでいました。
今回の帰省時の写真。毛がもふもふで細く見えませんが撫でると背骨もはっきり分かる位ガリガリです。撫でられるの大好き。
とりあえず無理やりにでもカロリーは取らせるべき、との事で猫用の流動食を注入器で流し込んだり、
幸い完全に食欲がないわけではなかったので私の手からあげてみたり、餌を変えてみたり、試行錯誤の上1週間位すると食べる量も増え自分から餌を催促するように。
そのまま私が帰るまで3週間、前ほどではないけどちゃんと食べるしゴロゴロの音もちょっと大きくなり、これはもう少し生きてくれるかも…と思った矢先。
私がロンドンに戻ってからたったの4日後、関東に雪の降った次の日でした。
明け方姿が見えないので探すと廊下に居たようで、体が少し冷たく、なんとなく「これは死ぬかもしれない」と思った母が布団まで運び、しばらくしてそこで息を引き取ったそうです。
亡くなるその日まで、お気に入りの私のベッドの定位置で寝たりしていたらしく(=ベッドに自力で登れる位しっかりはしていた)、酷く苦しんだ様子もなさそうなのでよかったのかな…。
ただやっぱり私も見送りたかったなという思いが強いです。
4日って。
母から連絡があってから、何かしていてもふと思い出が浮かんで勝手にぽろぽろ泣けてくる日が続きます。
正直まだ完全には実感がなくて、来年実家に帰った時にあの子がいないというのが想像出来ません。
若い時にこの子が駆け上って出来たボロボロの壁紙や、
爪を研がれてしまいボロボロな畳、
鬼のような抜け毛対策に装備している大量のコロコロ…
そういった物があるまま、彼女だけが居ない実家。
今ロンドンで一緒に暮らしている2匹の猫はまだ2歳と4歳で若いですが、いつかこの子たちもいなくなってしまうんだなぁと思うとまた切なくなります。
幸せに、二匹らしく生きて欲しいな、と
実家の猫と比べ物にならない位甘えん坊で、私にべったりくっつきながら丸くなる二匹を見ながら思います。
・・・
…と、浸っていたら若い方の猫が寝っ屁(!)をして、
その音に自分で驚いて辺りを見渡していましたww
自分だよ自分ww
犯人は黒い子。
彼なりの励ましと受け取っておきます。
みゅう、いままでありがとう。